刑事事件
刑事事件に強い弁護士の特徴
1 豊富な経験がある

刑事事件に強い弁護士の最大の特徴は、何よりも実務経験が豊富であることです。
刑事事件といっても、扱う犯罪の種類は様々です。
窃盗・強盗・詐欺・痴漢・盗撮・傷害・不同意性交・児童買春・大麻・覚醒剤・名誉毀損・交通犯罪など、事件の内容は多岐にわたります。
また、以下のような状況によっても対応方法は大きく異なります。
・初犯か再犯か
・犯行を認めているか否認しているか
・身柄拘束の有無(逮捕・勾留の有無)
・被害者が特定されているかどうか
・共犯者の有無
このように、刑事事件の対応には一つとして同じケースがありません。
したがって、「刑事事件に強い弁護士」とは、多様なケースを数多く経験し、その都度、適切な判断と対応を重ねてきた弁護士であるといえます。
2 専門的な知識が豊富で法改正にも強い
刑事事件の分野は、時代の変化に合わせて法改正が頻繁に行われる分野です。
例えば、最近では次のような法改正がありました。
・令和7年6月から:「懲役刑」と「禁錮刑」を統合し、新たに「拘禁刑」が創設
・令和6年12月から:大麻の使用も罰則の対象に(大麻使用罪の新設)
・性犯罪関連:「強姦罪」→「強制性交等罪」→「不同意性交罪」へと改正
このような法改正は刑事弁護実務に直結するため、常に最新の法知識を持っていることが重要です。
刑事事件に強い弁護士は、日々変わる法律や判例の動向を追い続け、即座に実務に反映させる力を持っています。
3 迅速かつ丁寧な対応ができる
刑事事件では、「時間との勝負」と言われるほど、初動対応のスピードが結果を左右します。
特に逮捕・勾留された直後は、身柄解放(釈放)を求めるための異議申立てなど、迅速な手続対応が求められます。
そのため、刑事事件に強い弁護士は、すぐに動けるフットワークと、丁寧で正確な手続対応を両立させています。
早期に接見(面会)して状況を把握し、証拠の確保や被害者との示談交渉などをスピーディーに進められるかどうかが、結果を左右することも少なくありません。
4 依頼者に寄り添う人間性
刑事事件に強い弁護士は、単に法的な知識や経験が豊富なだけではありません。
依頼者の話を丁寧に聞き、信頼関係を築ける「人間的な対応力」も持っています。
例えば、調書などの証拠上は有罪の可能性が高い場合でも、依頼者が無罪を主張しているなら、依頼者とともに突破口を探し、真剣に戦う姿勢が重要となってきます。
また、家族への説明や支援にも力を入れ、精神的にも支えとなる存在です。
弁護士は法律の専門家であると同時に、依頼者の人生を背負う立場にあります。
「依頼者の声を聞き、最善の結果を目指して共に戦う」
これが刑事事件に強い弁護士の姿勢です。
























